生活の中の氣の整え方 その2 七情を知る

日々の積み重ねは病気でも

東洋医学には未病という考え方があります。未病は、たぶん某健康酒の宣伝で広く知られるようになりましたが、東洋医学では病気というのは突然なるものではなく、日々の悪癖の積み重ね、段階を経ての結果と言っています。

日々ストレスを受けている私たち。

先人が子孫の繁栄と幸せのために…と築き上げてきた便利さや社会は事件事故の多いこと。いかにも本当らしい情報があふれ、振り回され、不必要なものを買わされ、食べさせられ、寿命は伸びているものの、昔にはなかった病気に悩まされているのが現状です。

致死率100%

私たちは神様から授かって祝福された命、つまり寿命はいつかは天に返さなければなりません。これは地球上肉体を持つ人は必ず100%の事実です。そしてその時はいつ来るかわかりません。いつ来るかわからないゴールに向かって、ひたすら走っているのです。

何を大切にして生きるかは人それぞれの自由

とは言え、どうやって何を大切にしていくのかは自由です。自由ですが、生きている間は楽しい時間を多く持ちたいものですよね。楽しい時間は「今」特に病気をしていないなら、まず自分の身体を健康に保つことから始めませんか?

東洋医学的ストレスアプローチ

皆さんもご存知の通り東洋医学では内臓のことを「五臓六腑」と呼んでいます。お酒を飲んだときに「五臓六腑にしみわたる」って言いますよね。特に熱燗を飲んだときにあっついアルコール分が胃壁から胃の血管を一気に膨らませるような感覚はまさに!という感じです(笑)

一緒に覚えたい「七情」

五臓に関連する感情のことを七情と言います。これだけ見ても東洋医学の素晴らしさ奥深さがわかります。「怒、喜、悲・憂、思・恐・驚」この感じの並びを見ると喜以外はストレスに関係していそうですよね。

肝→怒、心→喜、思→脾、悲・憂→肺、恐・驚→腎

怒り過ぎると肝を病む
喜び過ぎると心(しん)を病む
考え込み過ぎると脾を病む
悲しみ落ち込みすぎると肺を病む
恐れ、驚き過ぎると腎を病む

中庸が肝心

簡単に言ってしまえば、過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し、なのです。全ての感情を否定しているわけではありません。内臓を必要以上に弱めないためにも感情はコントロールしたほうが良い(できるはず)という捉え方です。

では細かくみていきましょう。

・肝→怒
怒り過ぎると肝を病む、とは長く怒る、強く怒ることで肝の氣が頭部にあがり、頭痛や目の赤み、肋骨の下に張りを生じます。激怒すると血が頭に昇るといいますが、まさにそれですね。

・心→喜
喜び過ぎると心(しん)を病む、とは過剰な喜びは興奮状態になり、不眠や動悸に繋がります。喜びそれ自体は良いのですが、その後に不安になったり無気力になったりします。

・脾→思
考え込み過ぎると脾を病む、とはあれこれと不要に思い悩むことで脾=胃腸の働きを弱めるということです。食べたものを消化するのは実は相当体力と負担がかかる作業なので食欲がないということは現状は消化に労力を費やしたくないという体からのサインなのです。逆に言えば、考え込み過ぎると消化にまで気が及ばなくて食欲がなくなるわけです。食欲があるということは健康な証拠ですね!

・肺→悲・憂
悲しみ落ち込み過ぎると肺を病む、とは悲しみからなかなか脱することができないでいると肺の氣が消耗し意気消沈してしまう、そして呼吸がかなり浅くなります。そのため溜息、息切れ、咳などが出やすくなります。呼吸が浅くなると外の氣(空気)を取り込めないため血液の循環が悪くなり、気血水を停滞させます。

・腎→恐・驚
恐れ、驚き過ぎると腎を病む、とはあまりにも恐怖や驚きを感じると失禁してしまったり、体が固くなってしまうこと。驚という字ですが、敬と馬でできており(馬)が突然のことに遭った心情と身がひきしまる感覚を音(敬)で表しています。おびえ、心が騒ぐ、とあります。本当に恐ろしいことに遭うと身がしまる感覚、体温が下がる、息が浅くなるようです。なかなか緊張がとれません。そうなると腎は体の水の運行に関わっているので、水を停滞させてしまいます。体に影響のあるほどの体験はそうそうありませんが、過去にひどい経験をしたりするとまた思い出したりすることもあるでしょう。大きなストレスになります。

にわとりが先かたまごが先か?

氣を整え、ストレスコントロールをするのか、はたまた内臓に良いケアをしていくのを先にするのか。日々、仕事などに追われている私たちはどうストレスと向き合っていけばいいのか、ゆっくり考える時間もありません。でも本当に時間がないのでしょうか?私たちは見えないゴールに向かって走っています。日々少しずつ感じられない程度の微細な悪癖が積み重なって病気になっていくのです。目が赤い、頭がイタイ、お腹が張る、眠れない、食欲がない、白髪が増えてきた、溜息ばかりしている・・・こんな症状をただの気のせいでななく、体からのイエローカードなのです。

健康であればこそ。

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