脂質の汚名挽回編

低糖質ダイエットの場合はカロリーよりもまずは糖質を減らすことが大事だというのはもうすでに誰もが知る常識となっています。例えばステーキレストランへ行ったとしたら、脂肪のついたサーロインステーキを注文してOKだけどパンやライスは注文しないという感じですね。もし従来のカロリー計算ダイエットならパンやライスは食べられても脂肪のついたサーロインステーキは食べられないということになるでしょう。ただ、低糖質ダイエットをやってみて、痩せない人はカロリーオーバーかもしれません。食事量と運動量を見直しましょう。1日3食ぜんぶ見直さなくても、人によって朝食が調整しやすいなどなどあると思います。いちばんはムリなく続けられる方法をライフスタイルに組み込むことですね。

それにしてもテレビなどを観てるとカロリー神話が根強く、ヘルシー=肉や脂肪分が少ないという意味合いがされているような気がします。野菜はもちろん大事ですが、タンパク質はきちんと摂らないと体を作る基本要素なので、減らしてしまってはキケンです。それから体にとって必要なのに、すごくすごく敵視されているのが脂質です。脂質って脂肪分だから食べたらすぐに皮下脂肪になるとなぜか皆さんそう思ってますよね?体に必要な栄養素を抜くことがヘルシーであってはいけないのです。今回は脂質の汚名挽回したいと思います!!

脂質は食べたらそのまま皮下脂肪になる?いえいえ、とんでもございません。脂質は複雑な分子構造と大きさがあり、消化されて有用になるにはずいぶんと手間暇がかかるのです。そして脂質でなければできない仕事が多々あり、糖質のようにただエネルギー源にしかならない、それも燃費の悪い、摂り過ぎると健康被害をもたらすような粗悪な燃料とは訳が違います。

消化の過程は難しいので、ざっくり説明しますね。脂質は口から体内に入ると胃では消化されず、小腸に入って膵リパーゼや胆汁によって分解され、小腸の絨毛から血管ではなくリンパ管を経由して血管から肝臓や脂肪細胞に蓄積されます。

多くの人が体の脂肪分を気にしていますが、ある程度ないと困ります。内臓脂肪の付き過ぎは病気の原因になりますが、皮下脂肪は大事な役目があるのです。どんな働きがあるのか見ていきましょう。

・エネルギー源になります。物が食べられない状態や糖質やタンパク質からエネルギーが作れなくなったとき、身体は皮下脂肪からエネルギーを得ます。一説には何も食べなくても1ヶ月程度は生きられると言われています(もちろん体脂肪率によりますが)
・皮下脂肪は体のクッションや浮きの代わりになります。水泳の選手はある程度脂肪をキープします。そうでないと筋肉だけなら沈んでしまうからです。
・体の温度を保ちます。寒さ暑さの外からの熱の影響を遮断したり、体の熱を外に逃がしにくくします。逆に作用することもあるので、気を付けないといけないのですが、体が冷えている場合、皮下脂肪があるため、体が温まりにくくなることがあるということ。とにかく糖質を減らして、体内の余分な水分を抜きます。できたら皮下脂肪も少し減らすと体が整います。
・ビタミンの吸収を助けます。ビタミンの中には脂肪に溶けないと吸収されないものがあります(脂溶性ビタミン:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなど)
・ホルモンの原料になります。子孫繁栄のためのホルモンや消化に欠かせない胆汁などコレステロールなどの脂質から作られます。
・細胞膜を作って、その働きを助けています。
・脳は脂質が多く、神経もコレステロールがないと情報伝達できません。コレステロール値が低いとうつの発生率が高まる研究結果も出ているそうです。

タンパク質も脂質も体を健康に保っていくには絶対に欠かせない要素であるというのはお分かりいただけたと思います。問題は摂る量です。特に脂質に関しては「脂質だけ摂る」というのはあまりないと思うんですね。タンパク質なら肉や魚、大豆などは調理次第では単独で食べることも可能です。ただ脂質はというと脂質のみの料理ってあまりありませんよね。揚げ物と言っても専門店に行けば油切りはしっかりします。

問題はここに糖質が絡むと危険度がアップするということ。糖質はエネルギーとして使われなかった分は脂肪になります。普通の食事で脂質を摂れば、充分体を維持できる量を摂ることができるはずです。多すぎる糖質はいたずらに皮下脂肪を増やすだけ、になってしまいますし、糖質からエネルギーを作る場合には脂質からエネルギーを作るのと違ってビタミンBを大量に消費しますし、その割には産出する熱量が少ないのです。

とは言え、たまには食事の楽しみもないとつまらない人生になってしまいますので、普段気を付けつつ、お友達との会食など思いっきり糖質オンの日があっても良いのです。ちなみに私は1日3食のうち2食は糖質を制限していますが、1食はオンです。体重も体調も今のところ上々にキープできていると思います。皆様も自分のライフスタイルに合わせて、低糖質ライフを続けてみてくださいね。

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