甘いモノが好き、それって中毒かも?前編

中世のヨーロッパに紅茶が東洋の神秘として、紹介されましたが、あまりもてはやされることはありませんでした。ですが、ポルトガルのブラガンサ家のキャサリンがイギリス王室へ輿入れの際、持参金としてブラジル産の砂糖と中国の陶磁器やお茶を持ち込み、ここからイギリスの紅茶文化が始まりました。

当時、紅茶も砂糖も希少で高価な薬でした。もちろん貴族しか口にできないものでしたが、次第に市民の間にも広がっていきました。当時、貴族の間である疾患が自分の優位を示すために使われました。なんだと思いますか?

答えは虫歯。やっぱり甘いモノを食べると虫歯になるんですねぇ。ということは、甘いモノを食べられなかった低所得者層には虫歯になる人がいなかったんですね。虫歯を見せつけて「ああ、虫歯になっちゃうほど甘いモノを食べられるぼくちゃんってお金持ちなの~!」って感じなんでしょうか(笑)

実はイギリスが砂糖を必要としていた深刻な問題がありました。それはアヘンです。当時アヘンは薬でした。子供にも与えていたといいます。アヘンは麻薬ですから、イギリスの国民はボロボロだったのでしょう。それを中国に売りつけ、押し付けようとしたのが「阿片戦争」なんですね。砂糖のおかげ?で庶民はだんだんとアヘンから抜け出すことができたようです。それだけ砂糖の快感は強烈だったと思います。

実際にラットを使った実験でもアヘンではありませんが、コカインとサッカリン(糖質)を比べた実験ではラットはコカインよりもサッカリンを好んだといいます。サッカリンは舌にも心地よく、血糖値の急上昇で脳にも快感を与えているからなんでしょうね。

犬もより甘いものが好きです。犬を飼っている人は自分の犬には甘いモノは厳禁ですよ!今や犬も糖尿病だとか花粉症だとか人間と同じ病気になりますから、犬であっても人間化しているのでしょうね。かわいそうなくらい太ったわんちゃんはちょっとくらい散歩させたって意味はありません。飼い主さんが食べさせるのをやめない限りは。もしかしたら、甘いモノをやめられない人は同じ状態になっているのかも?!

 

特にペットボトルなどに含まれている「ぶどう糖果糖液糖」は単純な構造の糖がつながっている甘味料なので、体内に入るとすぐ血糖値を上げてくれます。実はイギリスで飲まれているあま~いミルクティーは当然お砂糖がたんまり入っています。飲めば血糖値がびゅ~んと上がるので、とってもハッピーになります。

1日何倍も紅茶を飲んだり、紅茶が解決できない問題はないということわざがあるほどイギリス人は紅茶が好きなのですが、それは紅茶ではなく砂糖のせい、と言っても過言ではないでしょう。現に多くの賞を取ったイギリス人の有名女性歌手のアデルはかなりふくよかでしたが、減量できた理由は紅茶を飲む量を減らしたから、と言っていたくらいです。砂糖の怖さは舌にジーンとくるあの感覚、甘くて体がしびれるような、身悶えするような幸福感、確かにセックスと似ている感覚、恋の味とも言われます。

そして急激に血糖値を上げるため、脳にすこぶる快感を与えます。甘いモノが止められないのはソコ。心の隙間を埋めてくれるのはスイーツ…またそういうところを食品会社や外食産業は上手に攻めてくるのです。有名な料理の先生などを使って、糖質は体に大切なモノですよ、とささやきながら。

実のところ、ツライ現実から逃げたいときにはスイーツも役に立つでしょう。ですが、敢えてそれは反論しましょう。糖質は私たちの体には不必要なものです。

なぜなら私たちは人である前に「ヒト」という長い歴史を持つ動物だからです。

私たち「ヒト」はある時点から糖質を摂ることができない地球環境に陥りました。縄文時代から日本人は米を食べてきたと言い張る人もいますが、それ以前のお話です。

私たちヒトがこうやって文字を書けたり読めたり様々な作業ができ、あれこれと認識できるのは遠い遠いホモサピエンスの時代に木の実などの採集から動物の肉を食べたりせざるを得なかった地球環境で高たんぱく食に変わったから、と言われています。

今、ジビエという家畜ではない肉を食べる食事が流行っていますが、オーガニックは肉食という人もいます。マタギ(東北で狩猟する人)の方のブログだったか、遭難したときに鹿を仕留めたそうです。食べるものもなく飲み水もない、そんなとき鹿の血しか口にできるものがなかったとき、思い切って血を飲んでみたそうです。その血は飲んだ瞬間弱った体を120%以上滋養させる実感、パワーがみなぎるような経験をしたそうです。

エナジードリンクだってパワーみなぎりそうですが、命をいつくしむ気持ちや自然に対する畏敬の念は生まれませんし、何よりボルテージはほんの一瞬。血糖値が下がったらイライラしたり、元気がなくなってしまうのです。かりそめのパワーですから。

私たち「ヒト科」の動物は魚や魚介類、小動物などを狩猟した高タンパク質食になったのが250万年前くらいからと言われています。日本で稲作が広められたのは弥生時代、2000年くらい前のことです。私たちの体はまだ炭水化物や糖質に慣れた構造にはなっていませんし、ヒト科の歴史上もっとも身の安全が高く、もっとも運動量が少ない時代です。

食べ過ぎや運動不足で病気になる、それを防ぐためにいろいろな薬を飲み、また別の病気になっていく。私たちはいったいどこに向かっているというのでしょうか。気づいている人はもう始めています。ストレスに疲れた心はスイーツではなく高タンパク質食+適度な運動が最適であるということを。みじめでみすばらしい中毒から足を洗いましょう!

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