100万人のぜんそく患者さんへのラブレター(3)

❤️ 仕事を変える

転職して体調が良くなったという経験があります。

若い頃は思い込みも強く、自分の失敗を自分自身が許せなかったりします。

でも、できれば、病気が理由で会社を辞めるといったことは誰もが避けたいはずです。

よほど病状が悪くない限り、自分自身が何がやりたいのかがはっきりしてからでも、転職するのは遅くはありません。

また、職種によっては、ぜんそく患者さんにとっては良くない環境かもしれません。

粉じんが発生する作業場や、有機溶剤を扱う作業で常に気管支が刺激物にさらされるような場合です。

衛生状態の改善が見込めないようであれば、働き方を変えるというのも1つの選択肢だと思います。

ブラック企業での過労だったり、不規則だったり、人間関係が上手くいかなかったり、中間管理職でストレスが多かったりすると、ぜんそくを引き起こすリスクが高まります。

ストレスが多いと、それを紛らわすために、食べることに走ったり、お酒やタバコの量が増えたり、自虐的な行為に向かいかねません。

ひとりで抱え込めば、精神的に病んでしまい、薬物に依存したり、悪循環に陥ります。

そうならないためには、何でも話せる良き相談相手が必要です。

いまは日々の生活のために仕方なくやっている仕事でも、自分が得意なこと、自分らしさを一番表現できる仕事、ライフワークを見つける意志があれば、いつかは実現すると思います。そのことを忘れないようにしています。

❤️ からだ

私たちにとって食べ物って何なんでしょう?

生きていく上で必要なものですよね?

生きていく上で必要なものは、実は、口から入れる食べ物だけではありません。

あるのが当たり前になっている、宇宙そのものが私たちに必要不可欠な栄養素。

大地があり、

太陽があり、

空気があり、

人があります。

どれも、なくてはならないものですから、私たちは全部食べなくてはなりません!

ですから、

口から入れる物(食物)だけが、食べものだと考えないこと

が大切です。

重力があるから筋肉を発達、維持させることができ、光があるから生体リズムを保つことができ、酸素があるから呼吸によりエネルギーを生むことができている、というごくごく当たり前のことで、すごく大事なことなのです。

そうは言っても、どうやって食べるの?

と思うでしょう。

とっても簡単なことです。

全部、味わって下さい。

全部、感じて下さい。

人生に意味があるとすれば、文字通り、「意」識で「味」わうことだと思うのです。

いったん喘息の発作が始まると、気管支が収縮し、呼吸困難となり、酸素が吸えなくなります。

その時に初めて、

食物が食べられないどころか、空気さえも食べることができない

と気づかされます。

では、どうすれば良いのか???

食べものの優先順位は明白です。

食物は、1週間食べなくても餓死することはありませんが、

空気の場合、数分で窒息死してしまいます。

これはバランスの問題ととらえて見てください。

食物よりも、もっと空気を食べなさい

という神様からのメッセージだということに気づきました。

つまり、普段から、食物の代わりに、もっと積極的に、空気を食べることを意識することが大切だということです。

もっとわかりやすく言いますと、

もっと少食にして、運動をしましょう

ということです。

さらに丁寧に表現すると次のようになります。

体重に関わらず、もっと少食にして、有酸素運動を生活習慣に取り入れましょう

これまでの生活習慣を見直して、今までと違う習慣にシフトしていくということです。

少食と運動の目安は、腹5~6分、ウォーキングを毎日1時間といったところでしょう。

これだけで、喘息の症状が軽くなり、発作の頻度は下がるはずです。

また、体重にかかわらず、という点がポイントです。

わたしは身長175cmあるのに、体重55kgと痩せています。

BMIで18.0と低体重に分類されてしまいます。

周囲からも、痩せてるねぇ、と言われることが多く、もっと太らなくてはという意識が常にありました。

しかし、食べても太れず、体調をくずしてしまうのです。

あるとき、「食べても太れないのだから、食べなくても痩せないんじゃないか?」

と思い当たり、少食を実行したところ、痩せるどころか、数kg少し体重が増えたのです。

食べないともっと痩せてしまうというのは、私にとって単なる思い込みで、

真実ではありませんした。

それ以来、ぜんそくの発作が起きる頻度が激減したのです。

そして、他人より痩せていることに対して、ポジティブに考えるようになりました。

ただ、少食で有酸素運動を行うだけで、寛解の状態が保てれば、万々歳ですが、

それだけでは不十分という方々も多いと思います。

わたしも実際、そうでした。

では次に、何を食べ、何を食べないか、について考えてみることにしましょう。

目的は、気管支の炎症をなくし、再び起きないようにすることです。

炎症を招く真の原因は、過剰な糖質の摂取

だということが分かってきました。

今、ダイエットで流行りの低糖質、糖質制限、糖質オフ、ローカーボというキーワードを聞いたことの無い方はおそらくいないでしょう。

ズバリ言いますと、

ぜんそくにおいても、糖質オフが有効

だということです。

糖質を摂り、血糖値が異常に上がると(血糖値スパイク)、グルコースがタンパク質と結びつき、終末糖化産物(AGEs)を作ります。

これが、炎症を引き起こすそうです。

そこに、ハウスダストや様々な発作のきっかけを与える物質が気管支に入り込み、発症します。

ですから、ハウスダストそのものが原因ではないので、どんなに部屋をきれいにしても、炎症があれば、やはり何かのきっかけで発作が起きてしまいます。

ぜんそく患者向けの断食道場もありますが、断食後、元の食生活に戻ればまた発症するかもしれません。

断食をきっかけに、普段から少食を心がけるようになれば、それ以前のように悪化することはおそらくないでしょう。

炎症を発生させない食生活を続けること、血糖値を上げる食べ物を極力避けることが大切だということがわかります。

血糖値を上げる食べ物は、GI値(グリセミック指数)リストを見れば判別がつきます。

ブドウ糖(グルコース)を100とした場合の血糖値の上昇度合いをあらわす指標で、GI 値の高い食物は極力避けましょう。

また、小麦は特に注意が必要です。

粘り気のあるグルテンという成分を含み、ラーメンやうどん、パスタ、そばなどあらゆる麺類の原料となっていますが、グルテンは、小腸に悪い影響を与えます。最近ではグルテンフリーな食品も出回るようになりましたが、それでも量は少なく抑えるべきでしょう。

子供の頃から、パンやラーメンが大好きだったことを考えると納得できます。

食物はすべて、体にとっては異物

です。ですから食べ物の消化吸収を行う小腸には、多くの免疫細胞が集まっています。

免疫細胞を活性化するには、小腸の腸内環境を整えることが大切です。

食べすぎれば、消化が追いつかず、腸内環境が悪化し、免疫力、栄養の吸収力が低下します。

ぜんそくは便秘がちな時に起こりやすくなります。

便秘や下痢を繰り返す状態は、明らかに食べ過ぎです。

反対に、野菜や、食物繊維豊富な食材、発酵食品を中心とした少食にすれば、腸内環境は良くなります。

朝方に発作が出やすいという人も多いですが、その場合は、夜食べる量をできるだけ減らして見て下さい。

例えば、サラダだけにするとか。いっそのことプチ断食するとかです。症状がきっと軽くなるはずです。

自分自身が体調の変化にもっと敏感になれば、ここでこれを食べるとまずそうだな…と、発作を引き起こす前に、発作を回避できるようになります。

❤️ 甘酒を作ろう!

穀物を食べない、ということは、主食やスイーツが食べられなくなる、ということです。

そんなの耐えられない!という人もいるでしょう。

どうしても穀物が食べたい、スイーツが食べたい!という方にオススメなのは、甘酒です!

白米よりも、タンパク質を多く含む玄米から作るのがオススメです。

甘さも白米より玄米の方がマイルドになります。

発芽抑制因子を取り除いた、発芽玄米の方がもっと良いんじゃないかと思っています。

さらに私は、市販のヨーグルトメーカーを使い、発芽玄米と玄米麹から、自宅で甘酒を作っています。

お米を炊き、米麹を混ぜてヨーグルトメーカーにセットして一晩待つだけです。

設定温度 55~60℃、時間は約8時間です。

くこや松の実をトッピングすると美味しいです。

それから、中鎖脂肪酸をとるため、MCTオイルを入れています。

さらに、乳酸菌も一緒に入れて甘酒酵素水を作ってみましょう。

乳酸菌が糖質を食べて、より良い栄養バランスとなります。

この場合は、設定温度 37℃と低くセットして、約12時間と長めにします。

スナック菓子やインスタント食品を食べるよりずっーーーーーと体に良いと考えています。

お菓子や加工食品を完全にシャットアウトする必要はありません。

少量なら問題ないと思います。

要は、あなたにとってのぜんそくが起きない条件さえ明確になってしまえば、多少の融通は利くはずです。

❤️ 呼吸の問題は、呼吸法で

「喘息」という漢字2文字と50年もの長い間付き合ってきました。

40歳前後に、道教や仏教の教えに関心をひかれた時期がありました。

「喘息」という文字をジーーーーっと眺めていたら、

ある時、「禅息」と「禅食」つまり、禅の呼吸法と食習慣というキーワードが浮かんできました。

問題: 喘息 ⇨ 解決策: 禅息、禅食

それから、座禅を組んで、静かに、ゆっくりと深い腹式呼吸を行うことを生活習慣に取り入れました。

調子が悪い時は、食事の替わりに、空気を食べることにしました。

これで多少の不調は、吸入薬を使わなくても回復できるようになりました。

空気なんて食べても味気ないよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、

もしそうであれば、「味付け」する方法もあります!

香り付けと言った方が正しいですね。

アロマオイルを使ったアロマテラピーを取り入れてみましょう。

ラベンダー系など鎮静効果があるものが良いと思います。

要は、なんでも味わって、楽しむことができれば良いのです。

「禅食」は、少食で、ベジタリアン食を意味します。

試しに1日1食はベジタリアン食にしてみるとか、普段の食習慣に取り入れてみて、

体調の変化を注意深く観察してみると良いでしょう。

次へ

 

コメント