動きが脳を変える
モーションコーチングは、「動き」のコーチング術です。
ゆっくり動く、ゆっくり食べる、ゆっくりライフシフト
の3つのテーマの1つ、
「ゆっくり動く」
の有用性について、本書ほど明確かつ簡潔に説明した本はないと思います。
脳が、私たちの行動、人生を決定しているわけではありません。
魂と感情に、脳は従います。
「動き」にフォーカスすることが、
脳を変える、最良のアプローチだといえます。
アナットバニエルについて
本書を知ったのは、フェルデンクライスメソッドを実践されているフェイスブックのお友達の投稿がきっかけでした。
イスラエルで、フェルデンクライスに師事したアナットバニエル氏は、ニューロムーブメントという考え方を提唱。
脳の可塑性(神経可塑性)の研究が盛んになってきているそうです。
これは、変化を与えるによって、脳の中で、新しい神経回路が成長することを意味します。
つまり、脳の再構築ができる、ということです。
本書の著者である、アナットバニエルについて(Amazonより)

フェルデンクライスについて
モーシェ・フェルデンクライスは、ウクライナ出身の物理学者で、イスラエルの市民権を持ち、柔道の父、日本の体育の父と呼ばれる、嘉納治五郎に師事しました。度重なる膝の故障の回復のため、独自のリハビリ方法を創出しました。それが、フェルデンクライスメソッドです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/フェルデンクライスメソッド
このメソッドは、次の2つのレッスンで構成されます。
FI(Functional Integration=機能の統合)
ゆっくりとした動きの中で、新しい何かに気づく、脳の働きを最大限に引き出す方法です。
また、ゆっくり動くことで、今の自分の中に、本当の自分(魂)に気づく、こころとからだを魂の赴くままにコントロールできる(機能の統合)だと考えます。
いいかえれば、自分らしくワクワクした人生を取り戻すことができる、ともいえるでしょう。
フェルデンクライスメソッドのホームページはこちら

9つの大事なこと
動きが脳をかえるメソッドにおいて大切な、9つのエッセンスについて解説されています。
2.学びのスイッチをオンにする
3.力を抜いてわずかな違いに気づく
4.バリエーションを取り入れる
5.ゆっくりの力を知る
6.内なる熱狂をよびさます
7.目標設定はゆるやかに
8.夢をみる力、想像する力
9.気づいているということ
モーションコーチング協会が、アーシングタイチで提案するメソッドと、かなり共通点があります(このメソッドをパクったわけではありません。念のため。武道の観点から健康法を突き詰めていくと、似通ってくるものだなと思うのです。)
フェルデンクライスメソッドは創始者の柔道による膝の故障をきっかけに始めたリハビリ術がベースになっていますが、
アーシングタイチは、慢性炎症からの脱却が目的の健康メソッドなんです。
太極拳で、動きに注意を向ける点は同じですが、太極拳の根底にある陰陽のバランス、ツボと経絡、気血水といった東洋医学の考え方がベースとなります。
そして、いま多くの人が抱えている慢性炎症から脱却するために、
電磁波に囲まれた環境、糖質を過剰にとってしまう環境、ストレスのたまりやすい環境に、どう対処していくかがとても重要です。
まとめ
アナットは、「いまここ」とダンスをするように、人生を生きることを勧めて締めくくっています。
大地とつながる、アーシングタイチは、気づき(アウェアネス)をアクションとしています。
「ふわっと丸い氣」と取り戻すプロセスが、「氣づき」そのものです。
一緒に、天地と一体になって、魂の喜びとともにダンスをしましょう!
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