いくつになっても習慣は変えられる!
患者さんデータ
性別:女性
年齢;102歳
これまでの経緯
いつもニコニコ、笑顔のステキなトシさん。
2年くらい前から、耳が聞こえにくくなりました。
私は筆談で、トシさんは言葉にして応えてくださいます。
トシさんは、子供の頃、とても活発で、運動会の徒競走ではいつも一等賞。
鉛筆は、景品でいただくので、買ったことが無かったそうです。
60歳の頃、椎間板ヘルニアになりましたが、ヨガに通い約1年で回復されました。
現在は、腰痛と右肩関節に痛みがあり、ご家族からのご要望で、施術させていただくことになりました。
施術の内容
右肩の痛みの緩和と、いつまでも自力で歩けることを目標に、
週2日、鍼灸施術・介護予防運動・室内での歩行練習をしています。
鍼灸施術は、痛みの緩和のための調整をしています。
介護予防運動は、主に2つのことを行なっています。
- 筋肉をつける目的で、負荷をかけずにゆっくり下肢を動かす
- 全身の関節を滑らかに動かすことを目的に、腰のねじり、首、足首をゆっくりを回す
歩行練習は、杖を使って、6人掛けの食卓テーブルのまわりを1、2周するといった、室内歩行の練習をしています。
ご高齢でもありますので、無理のない施術を心がけています。
施術の結果、どう改善したか
治療に関しては、施術者が一方的にするものではなく、
ご本人、ご家族、施術者が、同じ目的をもって、取り組んでいくことが大切だと、お伝えしています。
鍼灸施術によって、右肩の痛みは和らいでいます。
室内歩行は、徐々に距離を伸ばされています。
時には、杖をつかないで、歩行されることもあります。
動作は、私のマネをしていただいているのですが、
細かいところまで、きちんとマネをしてくださいます。
ご家族とご一緒に、気候の良い日は、歩行器を使用して、
散歩もしていただいています。
ご高齢なので、体力が衰えないよう、現状の生活習慣を維持できることがとても大切だと考えています。
患者さんからの学び
施術をする毎に、「ありがとう」と言いながら、手を合わせてくださいます。
「真剣に治療に取り組んでくださる姿勢」と「感謝の心」を、トシさんから、いつも学ばせていただいています。
ご高齢でも、介護予防サービスを取り入れることでQOLの現状維持が期待できます。
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